バージンセリシンとは
現在流通しているセリシンは、絹糸や絹織物の加工の際に排出される精錬液から回収されたり、クズ繭などの繭殻からアルカリ薬剤や熱水で溶出されています。このためセリシンは加水分解や変性を伴い、十分に精製されない場合は薬品が残留することもありました。
弊社ではこれらの製造工程とはまったく違った 新しい方法で、天然のセリシンを製造しております。
それは新しい蚕品種の「セリシンホープ」を用いこの蚕の繭から直接天然のセリシンを得る方法です。これにより薬剤を一切使わず、熱水で加水分解や変性を伴わない高純度で高分子な「バージンセリシン」を製造しております。
セリシンホープ ~バージンセリシンを生み出す蚕~
セリシンホープは独立行政法人農業生物資源研究所が開発し蚕品種として知的所有権(第3374177号)が認可されたものです。そしてこの蚕からできるセリシンを「バージンセリシン」と呼んでいます。
この蚕の特徴はセリシンを合成する絹糸腺が大部分で、フィブロインを合成する部分がほとんど発達しないことです。そのためセリシンホープが作る繭は通常の品種より繭層が薄く小さいのですが、セリシン含有率は98.5%と高いのです。
バージンセリシンの製造
弊社は農業生物資源研究所の協力を得て、セリシンホープの原種から独自のハイブリット種を開発しバージンセリシンを製造しております。セリシンホープのセリシン分泌性は優性遺伝子に支配されるので、当社のハイブリット種もセリシン含有率は 98.5 %となっております。
右図はSDS-PAGE 電気泳動によるバージンセリシン成分の分別です。
高分子領域に約400,250,200KDaの3成分
、低分子領域に35KDaの成分が認められます。
- 資料提供
- 独立行政法人農業生物資源研究所
昆虫製造工学研究グループ 新蚕糸技術研究チーム

