協同組合全国蚕種研究会

蚕種製造の伝統技術を今に伝え次代に活かす

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20品種以上の育成と原蚕人工飼料の実用化に貢献

本会の設立は中小蚕種製造業者が相謀り、優良蚕品種の育成普及を計るため昭和24年7月に任意団体蚕種研究会として発足し、大日本蚕糸会との提携において委託研究が開始されました。

昭和31年1月、中小企業等協同組合法に基づき全国蚕種研究会として改組、蚕品種開発に関する専業者の砦ができました。この背景には、兼営業者の品種開発に対する競合意識もあり、田島博士の指導のもと実用蚕品種が数多く育成され普及が行われました。事務所は全国蚕種協会の隣に位置し専務以下2名で構成されていましたが、平成8年には合理化により事務所閉鎖となり、以後は全国蚕種協会に事務が委託されました。発足当時の出資者は48名であったが、平成10年3月解散時には18名に減員していました。

研究施設は当初、大日本蚕糸会の東京小平研究所が充てられました。昭和32年には山梨県小淵沢に土地を取得し、研究棟を構築して育種が進められていました。平成3年になってからは、大日本蚕糸会の茨城県阿見研究所に移管され、その後、小淵沢の土地は平成9年に売却処分されています。研究成果は20数種の品種が育成され、原蚕人工飼料育の研究が実用化されたことであり、戦後における蚕糸業への貢献度は大きいものがありました。

協同組合全国蚕種研究会 歴代理事長

全国蚕種研究会年誌
  • 初代:神戸真(愛知県是)
  • 2代:福田長夫(滋賀蚕種)
  • 3代:石川求助(川越蚕種)
  • 4代:小栗逸次(岐阜蚕種)
  • 5代:小口長重(南信社)
  • 6代:小野誠一(伊達蚕種)
  • 7代:赤羽正久(高原社)
  • 8代:小野勝也(伊達蚕種)

(注)平成11年に赤羽理事長の折、同会の年誌が発刊されている。