セリシンの利用

蚕種製造の伝統技術を今に伝え次代に活かす

純国産&天然素材。薬剤処理や熱水処理を行わない、高純度で高分子な「バージンセリシン」。医療品、食品、化粧品…、様々な分野で利用可能な人にやさしいタンパク質です。

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純国産&天然の「バージンセリシン」

バージンセリシンとは

現在流通しているセリシンは、絹糸や絹織物の加工の際に排出される精錬液から回収されたり、クズ繭などの繭殻からアルカリ薬剤や熱水で溶出されています。このためセリシンは加水分解や変性を伴い、十分に精製されない場合は薬品が残留することもありました。

セリシンホープ
蚕品種ではじめて特許が認められた「セリシンホープ」

しかし、これらの製造工程とは違ったまったく新しい方法で生み出された天然のセリシンがあります。

新しい蚕品種の「セリシンホープ」を用いこの蚕の繭から直接天然のセリシンを得る方法です。これにより薬剤を一切使わず、熱水で加水分解や変性を伴わない高純度で高分子な「バージンセリシン」が生まれるのです。

セリシンホープ ~バージンセリシンを生み出す蚕~

セリシンホープは独立行政法人農業生物資源研究所が開発し蚕品種として知的所有権(第3374177号)が認可されたものです。そしてこの蚕からできるセリシンを「バージンセリシン」と呼んでいます。

この蚕の特徴はセリシンを合成する絹糸腺が大部分で、フィブロインを合成する部分がほとんど発達しないことです。そのためセリシンホープが作る繭は通常の品種より繭層が薄く小さいのですが、セリシン含有率は98.5%と高いのです。

繭作り中のセリシンホープ
↑普通の繭   セリシンホープの繭↑

成分表

構成成分(%)

セリシン 98.5 注1)
フィブロイン 1.5
無機物・繭糸ロウ・
尿酸・アンモニア
極微量 注2)

注1)セリシンの繭糸中の割合。(重量比)
注2)微量成分の無機物、繭糸ロウ(0.16%)、尿酸s(0.006%)、アンモニアは表(グラフ)中のセリシン割合中に含まれる。

セリシンホープの繭から作ったセリシン石鹸「信州まゆソープ」

信州松本平の豊かな水と空気の中で大切に育てた「セリシン繭」が生み出す、高純度の保湿成分「セリシン」を使用。素材の良さを最大限引き出すために余計なものはあえて足さない、シンプルな石けんです。きめ細やかな泡でしっとり柔らかに洗い上げます。

まゆだま